フォードのピックアップトラックその名も「Ranger」
Rangertの歴史
Rangerはフォードが生産するミッドサイズのピックアップトラックです。
初代Rangerは1983年フォード・クーリエの後継車としてコンパクトサイズのピックアップトラックとして誕生しました。
そして、1989年には、フルモデルチェンジを行い、それまで有ったディーゼル・エンジンを廃止しました。又、Rangerのプラットフォームをベースにエクスプローラが開発されました。
1993年には第3世代のサイズアップされたRangerが発表されました。
そして、1998年にフルモデルチェンジしたRangerが投入されましたが、2011年には北米での生産が終了しました。
北米でのRangerは2ドアのレギュラーキャブのみで、エクステンドキャブやダブルキャブは生産されていませんでした。
その後、2019年まで、RangerはFORDの本拠地であるアメリカでは生産されていませんでした。
そして復活へ
フォード・モーター・カンパニーは2019年から北米でのRangerの生産を再開し、ボディータイプもレギュラーキャブ、エクステンドキャブ、ダブルキャブの3タイプをラインアップしました。
Rangerは北米以外のマーケットでもオーストラリア、タイ、ヨーロッパで生産され、アジア、オセアニア、ヨーロッパの市場で販売されていましたが、オーストラリアでの生産は2016年に生産が終了しています。その後、オーストラリアを含むオセアニアにはタイ製のRangerが輸入されています。
又、ヨーロッパ市場では、2019年、ディーゼル・エンジンのRanger Raptorが発売されましたが、北米市場ではRaptorは生産・販売されていません。
今後、北米市場でもRaptorが生産・販売されるとの噂がありますが、その時期や仕様・価格などの正式な発表はありません。
アメリカ以外では・・・
北米市場ではフルサイズピックアップのフォードFシリーズが最も人気がある車ですが、RangerはFシリーズでは最も小さいF150を一回り小型にしたミッドサイズで、Fシリーズでは大きすぎると感じていた新たなマーケットを狙って投入されました。
日本の道路事情を考慮すると、ミッドサイズのRangerは使いやすい多目的車と言えます。
Rangerの仕様は大変充実しており、標準仕様でも充分な装備ですが、オプションも多彩で、ピックアップトラックと言うよりは豪華な多目的車と言えます。